ライダースを選ぶ際にたまに聞く「アメジャン」と「ロンジャン」
何となくわかってはいたけど、その決定的な違いってなんだろう、そう思いませんか?
この記事では
■アメジャンとロンジャンの違い
■アメジャン~ロンジャンのかんたんな歴史
などを解説します!
これがわかるとライダースに合わせるアイテムの選び方が変わってくるかもしれません!
アメジャンとロンジャンの違いをかんたんに説明
アメジャンは右の写真のようにフロントにベルトバックルがあるライダースで、ロンジャンはサイドにベルトが来るライダースです。
アメジャンは「USライダース」、ロンジャンは「UKライダース」とも言われます。
アメジャンとロンジャンの「形状」の違いを詳しく解説!
アメジャンとは?
【アメジャンの特徴】
・フロントにバックルがあるベルト
・袖の付け根の背中側のリブ
・短い着丈
・ゆったりとした身幅と腕回り
【アメジャンの代表的なブランド】
ロンジャンとは?
【ロンジャンの特徴】
・サイドにアジャスタータイプのベルト
・袖の付け根にリブがない
・着丈が長い
・タイトなシルエット
【ロンジャンの代表的なブランド】
ライダースの形状の違いは”バイクの形状”の違いから
出典:mecum
もともとダブル襟仕立のコートを短くしたのがライダースジャケットの原型でした。
ライダースの元祖である”アメジャン”はコートのゆったりとしたシルエットを引き継いでいます。
また、ハーレーなどのアメリカンバイクに乗る際、身幅や腕回りにゆとりがあり裾が邪魔にならないような現在の形になってきました。
ロンジャンはアメジャンの形状を引き継いだものの、「ロッカーズ」などに好まれたバイクがレーシーで前傾姿勢だったことから改良されました。
バックルがタンクに当たらないようベルトがサイドになり、腰回りが出ないように着丈が長くされ、空気抵抗を減らすためタイトになっていき現在の形状になりました。
アメジャンとロンジャンの語源
アメジャン・ロンジャンのジャンは、”ジャンパー”から来ています。
アメリカンのジャンパー、ロンドンのジャンパーを略した造語です。
【ジャンパーは海外で通じない!?】
ジャンパー=ジャケットというのは和製英語です。
英語圏でジャケットは、jakect(ジャケット)、blouson(ブルゾン)が使われており、ブルゾンは元々フランス語です。
本来のジャンパーは、女性物の袖なしワンピースやプルオーバーのセーターなどを指します。
アメジャンの代表的なモデル
schott(ショット) 618
出典:Jalana(ジャラーナ)
アメジャンを作ったschottの定番ライダースがこの"618"です。
革はヘビーステアハイドで重厚感があります。
ベルトはもちろん、ゆったりとした身幅・腕回り、短めの着丈がまさに「アメジャン」です。
schott(ショット) 613/613UST
出典:ストリートファッションMIYOSHIYA
schottの613は「ワンスター」とも呼ばれ、エポレットという肩のベルトのようなところに一つずつ星が施されているモデルです。
近年は613USTというモデルが発売され、より日本人体系にフィットしたシルエットになっています。
ロンジャンほどではありませんが、身幅・腕回りがすっきりとして、着丈が少し長く設定されました。
アメジャン好きでフィット感を求めるなら613USTをおススメします!
vanson(バンソン) C2
出典:ブランド古着のBEEGLE by Boo-Bee
vansonのC2は重厚感のある見た目がとにかくカッコイイモデル。
ブラックに映えるゴールドの金具も渋いです。
レザーは厚手のステアハイドで、ずっしりと重みがあり、袖を通した時の満足感があります。
Cはvansonのダブルライダースの基本形のモデルで、C2はCから着丈を2インチ短くしたモデルです。
アメリカンバイクにピッタリのアメジャンです。
ロンジャンの代表的なモデル
Lewis Leathers(ルイスレザー) ライトニング
王道であり定番のロンジャンといえば、ルイスレザーの「ライトニング」です。
特徴はサイドのベルト、フィット感のあるシルエット、レッドキルティングの言われるライナーです。
新品で購入する際は「レッドキルティング」と「ブラックメッシュニットナイロン」を選択することができます。
新品は18万円~とかなり高額なので、ユーズドで状態の良いものがお勧めです。
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666 Leather wear(triple six/トリプルシックス)
出典:アースマーケット
1985年頃それまでロンドンに直接ライダースを買い付けに行っていたが、日本人の体形に合うライダースが無かったため、オリジナルのパターンを試行錯誤しながら誕生したブランドです。
今日のライダース=ロンジャンというイメージは666から来ています。
日本のパンクロックのロンジャンと言えば666に決まりです。
JAMES GROSE(ジェームス・グロース)カウハイド
ロンドン北西部で国内最大規模のスポーツ用品店として有名となった「ジェームス・グロース」
一度は不況の煽りを受けて閉鎖になったが、ここ10年ほどでレザーウェアブランドとして再スタートし、人気を集めている。シンプルなデザインだが、クラシックスタイルを細かく再現。
細身なシルエットでモダンに仕上げたライダースジャケットです!
ライダースとファッションアイテムの合わせ方
アメジャンのファッション
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schott(ショット)のようなアメジャンには、いわゆる「アメカジ」が似合います。
基本的なスタイルとしては、デニムパンツ・チノパンにTシャツやカットソーが定番です。
トラッドスタイルを目指すなら、スラックスにシャツなども良いですし、POPに仕上げたい時は写真のように柄物をチョイスするのも良いでしょう。
アメジャンは「野暮ったさ」が特徴でもあるので、ワークブーツ等もよく合います。
季節や街着などの用途によっては、バランスをとるためにコンバースなどのスニーカーもおススメです。
ロンジャンのファッション
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定番のパンクロックファッションもカッコいいですが、ロンジャンはその「スタイリッシュさ」ゆえに、汎用性の高いファッションアイテムと言えます。
写真のように「トラッドスタイル」もかなりおススメです。
スラックスやネクタイなどに変化をつけて「モードファッション」になるのもロンジャンの魅力です。
また、スニーカーやパーカー、キャップなどで「ストリート」にもよく合います。
ロンジャンが持つ「ワルさ」とストリートの「やんちゃ」感の相性は意外なほどピッタリです。
ロンジャンファッションで気を付けたいこと
ロンジャンについて解説しましたが、ファッションに取り入れる際に気を付けたいことがあります。
それは、「シルエット」と「シーン選び」です。
まず、シルエットについてですが、比較でとりあげたアメジャンは身幅などに余裕があるのが特徴で男性の中でも体格が大きめの方や、肩幅はしっかりしている方におすすめのアイテムです。
対して、ロンジャンは細身のシルエットが特徴でコンパクトな印象をもつため比較的日本人の華奢な体格に合うアイテムです。
もちろん、体格のいい方でもロンジャンのブランド中でもシルエットが豊富なものを選ぶとかっこよく着こなせます。
例えば、ロンジャンの代表格であるルイスレザーには「レギュラー」と「タイトフィット」があるので自分の体型に合うロンジャン選びが重要となります。
シルエットの点から考えても、細身できれいめな印象をもつロンジャンが普段着にもとりいれやすいアイテムかと思います。着ていくシーンに関しては、街へお出かけをしたいという時におすすめなので、お手持ちの洋服とどう組み合わせるかがコツとなります!
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