ストリートファッションは、今から30年以上も前に爆発的にブームとなり、今でもなおアップデートされながら愛されるファッションジャンルのひとつです。
90年代は音楽とファッションを通して若者が自己主張をし始めた時代でもあり、自身のアイデンティティを表現するために、個性的な恰好を好みました。
現代の若者たちが共感し、再評価されたことで今あらたに注目されているのです。
そこで今回は、90年代に流行ったファッションを振り返りながら、今使えるおすすめブランドやアイテムを紹介していきます。
90年代メンズファッションの特徴
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アメリカのHIPHOPやロックといったカルチャーが日本に流れはじめ、そのムーブメントは東京の若者たちに大きなインパクトを与えました。
もっとも流行したファッションジャンルを3つご紹介いたします。
ストリート
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HIPHOPミュージックだけでなくそのファッションにも注目を集め、確立したのがストリートジャンルです。
もともとアメリカの人種差別や不平等への反抗心としてあえてだらしなく着るというのが始まりでしたが、B系やスケーターファッションとして若者の人気を集めました。
一番の特徴である、ビッグシルエットで着崩すというスタイルは今でも人気です。
グランジ
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grungy(グランジ)とは英語で「汚い」という意味で、ヘビメタルやハードコアなどの音楽から派生したファッションジャンルのことです。
それまでの70~80年代では、ミュージシャンが着る服というのはあくまでステージ衣装でした。
90年代に人気を博したロックバンド「ニルヴァーナ」のボーカル、カート・コバーンがラフな普段着でステージに立ったことで瞬く間にグランジファッションが大流行したそうです。
アーティストがTシャツやジーンズでステージに立つということは、それまでのロックシーンに対するアンチテーゼに加えてカリスマ的なファッションアイコンとして若者の目に映りました。
フレンチカジュアル
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ストリート系とはまた違った印象のフレンチルック。
綺麗めなファッションジャンルで、レディースでも人気なアニエスベーやA.P.Cなどのブランドを筆頭にモノトーンでまとめたコーディネートが特徴的でした。
「フェミ男」というワードが流行し、中性的なファッションをするメンズが出てきたのもこの時代。
ボーダー柄のTシャツにデニムパンツを合わせるスタイルや、黒のスラックスに革靴など大人っぽさを取り入れるとおしゃれに決まります。
90年代リバイバルアイテムを紹介
当時流通していた「安くておしゃれな古着」は現代では立派なヴィンテージ古着になってリバイバルしています。
パーカー、スウェット
adidas
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大きめのロゴがインパクトのあるアディダスのパーカー。
ビッグシルエットでダボっと着るのが流行しました。
Champion
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90年代に出回っていたチャンピオンのリバースウィーブ。
目を引くカラーリングやカレッジものが人気で古着専門店やオンラインショップでも高値で取引されています。
GAP
ギャップはもともと、アメリカのファストファッションとして作られていました。
90年代のものはオールドギャップと呼ばれ、デザインが豊富なためそれぞれが1点ものという感覚が古着好きにはたまらないですね。
アメリカらしい色使いと大きめなサイズ感が現代のアメカジトレンドにもぴったり合っています。
古着シャツ
POLO RalphLauren
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90年代のアメカジには欠かせないのがラルフローレンのポロシャツ。
無地や、ストライプなどの柄物、どれも可愛いので古着店でも人気の商品です。
Tommy Hilfiger
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トミーのシャツを着ればおしゃれなプレッピースタイルが楽しめます。
そのまま着ても可愛いですが、Tシャツの上に羽織って着崩すとカジュアルになり、上級者コーデになりますね。
バンドTシャツ・綺麗めTシャツ
NirvanaのTシャツ
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90年代を代表するバンドのひとつであるニルヴァーナのTシャツは、音楽をあまり知らない人でも見かけたことがあるのではないでしょうか。
ダメージの効いたデニムとネルシャツを合わせるのが、ロック好きの鉄板コーデでした。
agnès b
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フランスから日本に上陸したブランド、アニエスベーはモノトーンのデザインがシンプルで大人の男性を演出してくれます。
人気アイテムのボーダー柄トップスはレトロな雰囲気がありつつも、現代も変わらず人気が続いています。
GUESS
90年代らしいインポートブランドのGUESSはロサンゼルス発祥。
さまざまなデザイン展開があるのでカジュアルにも綺麗めにも着れるのがポイント。
カップルでおそろいにしてもいいですね。
オーバーオール
Carhartt
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もともとは作業着として作られていたオーバーオールですが、そのデザイン性やコーディネートの幅は多種多様。
定番のブルーデニム生地だけでなくホワイトデニムやヒッコリーストライプなど可愛いデザインがたくさんあります。
ナイロンジャケット、ウインドブレーカー
Columbia
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アウトドアブランドのアイテムをストリートファッションとして着用するのもおしゃれな着こなしのひとつでした。
コロンビアのブルゾンは、インパクトのある多色使いが特徴的でどれを選ぶかわくわくします。
FILA
90年代全開のトリコロールカラーのフィラ。
色の切り替えデザインが可愛いウインドブレーカーが当時っぽさを感じますね。
他にも当時人気だったストリートブランド
A BATHING APE
日本国内発祥の裏原系ブランドです。
カモフラージュ柄などの人気のデザインはプレミア価格で取引されるほどレアアイテムだったそうです。
NEIGHBORHOOD
同じく裏原系ブランドで、ミリタリー系のアイテムが人気だったネイバーフッド。
ネイバーフッドのMA-1やブーツは男らしいバイカーファッションとの相性抜群です。
Supreme
言わずと知れたスケーターファッションの人気ブランドですがシュプリームも90年代に設立されたブランドです。
ミュージシャンや芸能人、さまざまなブランドとのコラボ商品でストリートファッション好きの若者の支持を得ています。
UNDERCOVER
ひとくちにストリートファッションと言っても、ストリートの中にモードっぽさやパンクの要素を含んだアイテムがおしゃれなアンダーカバー。
日本のドメスティックブランドが海外へどんどん進出していった時代でした。
NAUTICA
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トミーヒルフィガーやラルフローレンが好きな方ならおさえておきたいところですが、現在日本での販売はしておらずオンラインやヴィンテージ古着などで手に入ります。
上質なマリンルックが得意なNAUTICAは知る人ぞ知るブランドです。
STUSSY
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80年代後半~90年代にサーフブランドとして大流行したステューシー。
90年代物はオールドステューシーとして今でもファンが買い求める品です。
VISION STREET WEAR
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ステューシーと同じくカリフォルニア発のストリートブランドです。
ヴィジョンの特徴はトレンドをおさえつつも、価格帯がリーズナブルなところ。
気軽にストリートファッションを楽しみたい方にはおすすめです。
ブランドジーンズがステイタス
Levi’s 501
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古着のジーンズは、アラフォー世代の人なら懐かしさを感じるまさに90年代の代表的なトレンドだったかと思います。
リーバイスが一番の人気であり、おしゃれ好きなら1本は持っていたいアイテム。
Tシャツをジーンズに押し込んで入れる「タックイン」も90年代前半までよく見られたファッションです。
A.P.C. denim
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フレンチカジュアル派から1票入るのはA.P.Cのストレートデニムです。
ダメージや色落ちのないかなりシンプルなジーンズはノームコア派の人にぴったり。
レア物スニーカーが大流行
ハイテクスニーカー
NIKE エアマックス
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96年にはバッシュ(バスケットシューズ)が流行り、「エアマックス狩り」という言葉が生まれました。
火付け役となったのはエアマックス95というモデルですが、あまりに人気すぎて手に入らないのでトライアックスというマイナーモデルにもプレミアがついたそうです。
それほどナイキのスニーカーを履くことにステイタスがあった時代ということですね。
ハイテクスニーカーなので靴底にはエアが搭載されていて、履き心地も快適。
Reebok
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当時のリーボックと言えば「ポンプシステム」が画期的で、その近未来的なデザインにおしゃれ心がくすぐられた人も多いのではないでしょうか?
シューレースを使わずダイヤルで空気を送り、装着する「インスタポンプフューリー」は、ナイキのエアマックス95と同じくらいトレンドとなりました。
ローテク、レザーシューズ
CONVERSE
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グランジファッションの先駆けとなったカート・コバーンがデニムに合わせて履いていたのがコンバースのジャックパーセルでした。
シンプルなスタイリングであったものの、抜群のセンスを持っていたカート・コバーンに憧れて90年代の若者がこぞって履いていたといいます。
Dr. MARTENS
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90年代のロックシーンを支えてきたブランドのひとつ、ドクターマーチンのブーツは今でも多くの若者に支持されています。
キメすぎず、普段着に合わせてラフに楽しむ姿が令和スタイルになってきていますね。
Timberland
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HIPHOPカルチャーが盛んになり、街のB-BOYはみんな履いていました。
イエローのブーツが人気でしたがほかのカラーもコーディネートに合わせやすく足元にボリュームを持たせてくれます。
RED WING
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90年代アメカジを知っている人には青春のブーツではないでしょうか。
レッド・ウィングのスーパーソールはもともと作業靴に向けた製法で作られていますが、上質なレザーと都会的なデザインでモード系のコーディネートにもぴったりです。
90’sアクセサリー
goro's
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イーグルフェザーのアクセサリーが代表作のゴローズ。
渋カジスタイルを格上げしてくれる一品です。
CASIO G-SHOCK
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デジタル時計がダサいというイメージを一蹴したカシオのGショック。
今ではストリートファッションに欠かせないアイテムです。
ボディのカラーバリエーションで90年代らしさを出すことができます。
キーワードは「希少価値」
90年代のファッションやブランドをご紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
特定のブランドの特定のアイテムを持つことがステイタスであった90年代、着こなしというよりは「何を持ってるか」が大事だったようです。
90年代から始まった古着ブーム
当時の若者が好んで着ていた古着は、今で言うリサイクルショップの古着ではなく60~80年代のヴィンテージ古着を指し、希少性やアイテムのディテールが大切でした。
そのアイテムのバックボーンやストーリーに思いをはせながらおしゃれを楽しむのは、令和の時代も変わらず引き継がれています。
お家のクローゼットに懐かしい一品がありましたら、ぜひセカンドスピリッツへ!